インプラントと入れ歯
インプラントも入れ歯も、失った歯の代わりという意味では同じものです。そのため、同じとは言わなくとも、違いがよく分かっていない人も少なくないでしょう。
今回は、インプラントと入れ歯、ブリッジの違いを簡単に説明しましょう。
まずは、治療方法の違いから、説明します。
インプラントは、あごの骨に土台を埋め込み、その上に義歯を取り付けます。そのため、外科手術的な治療が必要になり、高額になりがちです。それに比べて、ブリッジは失われた歯を補う義歯を隣の歯に支えてもらうもので、隣の歯を削ってはめ込むように取り付けます。また、入れ歯も健康な他の歯に支えてもらいますが、削ったりするようなことはなく、ワイヤーを使って支えるものです。
これらの治療方法の違いから、インプラントとブリッジ、入れ歯には、以下のような違いが生まれます。
・噛む力
インプラントは天然の歯と同じくあごの骨に支えられていますので、通常通りの力で噛むことが可能です。しかし、隣の歯が支えているだけのブリッジは、本来の力を入れることが難しくなります。また、入れ歯に至っては、ブリッジよりも噛む力が弱まってしまい、50%程度になると言われているのです。
・周囲の歯への影響
インプラントは周囲の歯に頼ることなくあごの骨に支えられていますので、他の歯へ影響することはほとんどありません。しかし、ブリッジや入れ歯は他の歯が支えていますので、装着していることで他の歯の負担が大きくなり、少なからず影響が出てきてしまうでしょう。
・寿命
きちんとお口のメンテナンスをしていれば、インプラントの場合は90%の人が10年以上問題が起こっていません。しかし、ブリッジの場合は8年ほどで50%の患者様に問題が起こっており、入れ歯に至っては4年で50%程度の患者様に問題が起こっているというデータもあります。
・費用
インプラントは外科手術が必要であり、かつほとんどの場合が保険適用外となるため、高額な費用がかかってしまいます。それに比べると、ブリッジや入れ歯は安価で済みます。
このように、インプラントと入れ歯には大きな違いがあります。これらの違いをどう判断するかは患者様の状況によりますので、どちらが優秀などというものではありません。
歯科医としっかり相談して、自分に合った方法を選択するようにしましょう。
当院では、インプラント治療を行っております。
お口や歯の事でご不安な事がございましたらお気軽にご相談ください。
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