血液をサラサラにする食品2
血液をサラサラにきれいにする働きがある成分に、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)があります。これは、アジやいわし、サバなどの背の青い魚、いわゆる青魚に多く含まれる脂肪酸の一種です。血中の血小板の凝固を抑えて、血液の固まりである血栓ができるのを防ぐ働きをもっています。EPAは、血管を拡張させて血行をよくします。DHAは、血圧を下げるほか、脳の機能を高めるということで一躍有名になりました。秋から冬にかけ、受験性を持つ親がDHAを豊富に含むというマグロの目玉のところを買い求める姿を見かけます。
DHAやEPAは脂肪ですから、加熱すると損失分が多くなります。そのうえ、酸化しやすくなるので、できれば生で食べるほうが成分を効率よくとることができるでしょう。煮魚の場合も、煮汁も一緒にとったほうが、成分の損失は少なくなります。ただし、塩分を控えなければいけない中高年以降は、煮汁までとるのは控えたほうが無難でしょう。
このほか、野菜にも血小板の凝固を抑える作用のあることがわかっていますし、漢方生薬の中にも血液をきれいに保つものがたくさん含まれています。