口臭について
皆さんこんにちは。歯科医師の大西です。本日は口臭についてお伝えさせて頂きます。
口臭とは「口あるいは鼻を通して出てくる気体のうち、社会的容認限度を超える悪臭」と定義されています。では、その口臭の原因は何なのでしょうか?
口臭の原因にどのような種類があるのか、簡単に説明します。
1,生理的口臭
誰にでもある臭いで、特に治療は必要ありません。起床時、空腹時、緊張時、疲労時に唾液が減少して起こる現象です。歯磨きや、水分補給で解消されることがほとんどです。
2,飲食物・嗜好品にる口臭
ニンニク、ネギ、酒、煙草などによる口臭です。時間の経過とともに臭いも少なくなりますので、治療の必要はありません。
3,病的口臭
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝疾患などが口臭の原因となることもありますが、病的口臭の90%以上は口の中に原因があると言われています。歯周病、虫歯、口腔内の清掃不良、舌苔(舌表面の汚れ)、義歯の汚れなどが主な原因とされています。
4,唾液分泌量の減少
加齢、ストレス、薬の副作用、生活習慣などが原因で唾液が減少することにより、口臭が発生します。唾液やの分泌を促進させるために、食事の際によく噛んだり、こまめに水分補給を行うことで改善する場合があります。
5,口臭恐怖症
生理的口臭の範囲であるにも関わらず、自分自身で強い口臭があると思い込んで気にしすぎてしまうケースです。
簡単ではありますが、口臭の主な原因をお伝えさせて頂きました。
口臭はさまざまなことが原因になり得ます。改善方法も人により異なりますので、気になるようであれば是非ご相談ください。